トビン・C・アイランド博士
トリア・ビューティ共同創業者、COO
スタンフォード大学で機械工学の博士号を取得したトビーは、スター・メディカル・テクノロジー社でキャリアの第一歩を踏み出しました。同社ではレーザーを基盤とした新しいシステムの研究開発チームを率いる一方、様々な臨床研究を監督し、ライトシェア™ 脱毛レーザーのユーザーマニュアルを執筆しました。トビーの向上心と科学への情熱が、トリアの光を基盤とした画期的なスキン・ソリューションの技術革新の原動力となっているのです。
トリアの創業者としてのあなたの経歴は、あなたの今日のライト・サイエンス(光化学)に対するアプローチにどのような影響を与えていると思いますか?
創業当初、クリニックでの施術の恩恵を家庭に持ち込みたいというのは我々の「希望」に過ぎませんでしたが、その後、優れた光によるスキンケアを人々に身近なものにできるということを証明できました。私たちは、特定の商品やお客さまにとって科学や工学のどのような側面が大切なのかを学びました。
これまで受けたアドバイスの中で、最もためになったものは?
「企業を作るのは人。良い人材を雇用することです」ですね。実際そうしてきました。トリアほど能力に優れた献身的な社員が数多くいる会社はありません。その一部であることを幸せに思います。
ユーザーとはどのように関わっていますか。
わが社の製品を使用していたり、興味を持っていたりする方と交流しない日は1日たりともありません。
最も心の躍るトリアの進化は何ですか。
コストダウンと品質の向上、つまりより迅速で簡単に使用できる製品ということですが、それらを同時に実現できているというのは心が躍りますね。
ハーヴィー・I・リュー博士
エンジニアリング部門管轄責任者
スタンフォード大学で半導体素子の博士号を取得したハーヴィーは、ボストンのリンカーン研究室に就職し、人工衛星の高速CMOS(相補型金属酸化膜半導体)の開発に携わりました。この頃医療機器業界に魅了された彼は、のちに皮膚医学と眼科学の療法に携わるようになります。ハーヴィーは、光線療法こそが未来の療法であることや、トリアが光を用いた家庭用医療機器のトップブランドであることを確信しています。
光を用いたスキンケアと他のお手入れとの違いはどこにあるのでしょうか。
光線療法は本質的に、(他の局所的療法よりも)肌の表面下組織に効果的に作用します。光線の肌に浸透する性質や、ケアしたい箇所にピンポイントで吸収される性質は、理想の非浸襲的療法なのです。
光を用いたイノベーション(技術革新)へのアプローチについて説明して下さい。
光を用いた技術革新に対するトリアのアプローチは、特定の光スペクトルを検出し、十分な効果的治療力のある光線エンジン技術を開発するものです。
ユーザーの満足を保証するためにしていることは?
ユーザーが日常のお手入れに安全に取り入れられ、なおかつ満足のいく結果が得られる、使い勝手のよい製品を開発しています。
職務の中でも最も情熱を注いでいることは?
光を用いて、人のためになることをしていると思うと胸が踊りますね。複雑なテクノロジーを、すべての人にとって身近なものにする。これは素晴らしいチャレンジです。
デイヴ・ヤングクウィスト
プロダクト・デザイン、メカニカル・エンジニアリング部門担当専務
アメリカ国内で4つの特許を持つデイヴは、医療機器の新製品定義や開発のエキスパートです。ソルタ・メディカル社ではエンジニアとして、美顔療法フラクセル®のプロトタイプ(試作品)の開発をはじめ、サーメージ®製品ラインにも携わりました。トリアでは最新鋭の機械・産業デザインの開発や製品開発の技術的リーダーとして活躍しています。
トリアのエンジニアはどのように工業デザインを開発しているのでしょうか。
何十種ものプロトタイプを作ることから始まります。機能のたたき台を作ったり、設計した模型や初期の臨床研究で用いられる機能デバイスを目や手で確かめたりします。デザイン会社と提携し、プロトタイプの実験に関しては消費者のご協力もいただいています。
プロトタイプ(試作品)が商品化できる状態になったと確信できるのはどんな時ですか。
目と手で確かめることにより、多くの方に使っていただけそうなものに辿り着くのです。頭の中にある完成品と全く同じ外観と感触のあるものということですね。
トリアはどのようにして、皮膚科医も認めるテクノロジーを自宅で再現させるのでしょうか?
ダイオードを用いたレーザー光の技術的進歩や、聡明なデザインを多いに利用することですね。私たちは、お客さまを第一に考えた使いやすさを追求していることを誇りに思っています。
光を使って開発するときに大変な点は何ですか。
開発に不可欠な光学素子ですね。例えば精密光学レンズは一般に高価で、デザインのカスタマイズも必要なため、開発や生産に時間がかかってしまいます。これらの部品を家庭用機器に迅速かつ安価に取り入れようとするのは困難ですが、やりがいがありますね。
パット・ライカート
光工学ディレクター
パットはレーザー・光学システムの研究・開発、器械設計・プロセス開発の分野において20年以上の経験を活かし、エンジニアや技術者のチームを監督し、最新鋭の医療用光線システムを開発しています。彼はその確かな医学知識で技術的なリーダーシップを執り、新製品のコンセプト作りやテスティングを行っています。
新製品のコンセプトに繋がるインスピレーションはどのようなところで浮かびますか。
インスピレーションの殆どは、わが社の既存製品について人と話しているときに生まれますね。私たちが何を作っているか分かると、光ではこんなことやあんなこともできるのでしょうかなどと質問されるのですよ。
トリアのデザインにふさわしい光のタイプというのはどのように決まるのでしょうか。
そのデザインにふさわしい光の色は、科学界で実証された研究や、わが社の臨床試験データに基づいて選ばれています。
トリアでは最新鋭のプロダクト・デザインを作るために、どのような技術革新を行っているのでしょうか。
お手入れの効果、製造の可能性、製造コスト、消費者のユーザビリティ(使い勝手)、信頼性など、様々な評価基準に基づいた性能テストや測定を常に行っています。
ご自分でも新製品を試すのでしょうか。
勿論ですとも!私はエンジニアの心と実験主義者の心を持っていますからね。ここの社員は殆どが自社製品を自ら試していますよ。ただ、最終的な効能データは、すべての製品において、臨床研究の結果に基づいたものを常に使用しています。
ジョン・ビール
プリンシパル・サイエンティスト
ジョンはスタンフォード大学で応用物理学の修士号を取得して以来、システム設計への専門知識を発揮し、3つの特許を取得してきます。人々の創造力をかき立て、組み込み式ソフトウェアの最適化や記録、ホストソフトウェアのテスト用ツールの製作などを指導するジョンの能力は計り知れません。
プロトタイプ(試作品)作りのプロセスを教えてください。
必要条件をリストにすることから始めます。他のプロトタイプや製品で使われたことのない新機能は、専用の実験設備でテストされます。それらは実証が終わると、回路設計や機械・光学設計などの新しいプロトタイプ設計に組み込まれます。
トリア・パーソナルレーザー脱毛器とトリア・スキンパーフェクティングブルーライトでの教訓は、これからの開発にどのように生かされていきますか。
わが社の皮膚の接触検知やバッテリーの的確性などへのアプローチは、これらの先発製品での経験に基づいて進化・向上してきました。
他分野で成功した新技術は、トリアのデザインにどのような影響を与えていますか。
相乗効果の例として、リン酸鉄リチウム電池を応用したことが挙げられます。この技術の特徴が、脱毛レーザーの必要条件と実によく合うのです。このタイプの電池は、もともと電気自動車用に開発されました。
テクノロジーとビューティの関係とは?
赤外線レーザーや高出力発光ダイオードなど半導体光学装置における技術の進歩は、それまであり得なかった新しいタイプのスキンケアを可能にしました。